ドキュメンタリー映画「シリーズ憲法とともに歩む」
 
■4月5日のマンスリー上映会で片桐監督が挨拶をしました。
「歴史に学び、平和を主張する」<要旨>

 小泉首相の時代に憲法「改正」の動きが大きくなりました。その頃の世論調査で6割くらいの国民が憲法「改正」に賛成しているという結果が出て、私はびっくりしました。
  私は現在74歳です。私は小学校6年生の時に終戦を迎えましたが、私たちの世代の多くは戦争の悲惨さを知っており、戦後できた平和憲法を変えようという動きに危機感を持ちました。ちょうどその頃、「九条の会」ができ、憲法9条を守ろうと呼びかけられました。
  私たち映画人はその呼びかけにどう応えようかと相談し、やはり映画人は映画をつくろう、となりました。この映画は戦前から今日まで、憲法とともに歩んできた国民とその歴史を描いたものですが、それは私自身の人生の総括でもあります。
  ある評論家が、この映画は、憲法をつくるのも生かすのも、それは主権者=国民なのだということを明確に示していると言ってくださいました。また、憲法制定とその後の歴史をリアルに映し出していると言ってくださいました。
  戦後まもなく、人権や平和の重要性を唱えるニュース映画が数多くつくられ、この映画もそのフィルムを数多く使ってつくったものであり、それを評価してくださったのだと思います。
  いま記録映画「靖国 YASUKUNI」の上映に対して自民党の国会議員が妨害していますが、映画の内容が中立ではないからだと言っています。私に言わせれば、完全に中立な記録映画なんてありえません。その意味では、映画「戦争をしない国 日本」は明確に国民の立場にたってつくった映画です。「戦争をしない国 日本」のことをマスコミはあまり取り上げてくれませんが、多くの国民のみなさんに見てもらえるよう頑張りたいと思います。
  私は学生時代に「無限の瞳」という記録映画をつくりました。それは広島で被爆し白血病になった高校生を助けようと学友たちが立ち上がり、全国的な運動をした、東京・成城高校での経過を記録した映画です。その当時は高校生たちも平和を求めて積極的にたたかっていたのです。最近は高校生が近現代史を学ぶ機会があまりなく、だいぶ様相が変わってきており、危惧しています。私は「日独裁判官物語」という記録映画もつくりましたが、ドイツのバァイツゼッガー大統領(当時)は歴史に学ぶ重要性を全世界に訴えました。ぜひ映画「戦争をしない国 日本」も近現代史を学ぶ素材にもしていただきたいと思います。
2008/4/25


 
企画:橘祐典、片桐直樹、大澤豊 
第一篇監督・脚本:片桐直樹 90分 短縮版

<成功させる会呼びかけ人代表>
小山内美江子(脚本家) 伊藤 真(「伊藤塾」塾長) 香山リカ(精神科医) 鬼追明夫(元日弁連会長)  品川正治(経済同友会終身幹事) 橘 祐典(映画監督) 辻井 喬(作家) 山田洋次(映画監督)

 
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